“ますだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
益田63.6%
増田18.2%
桝田9.1%
枡田9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
石見いわみ益田ますだには二つ心を引かれるものがある。一つは最も有名な雪舟せっしゅうの庭、一つは名もない粗陶器。誰も後者について語ったものはなかろう、ここで味方になって弁護しよう。
雲石紀行 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
その神官のせがれすなわち宗太郎の従兄いとこに水戸学風の学者があって、宗太郎はその従兄を先生にして勉強したから中々エライ、その上に増田ますだの家は年来堅固なる家風で
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
桝田ますだ屋の菊次郎さんが、怨めば怨んでゐるでせう。平常ふだんお秀さんと張り合つてゐるお紋だつて、あんまりいゝ心持はしないかも知れませんよ」
氣丈者の女主人お秀は、自分の家に起つたこの慘劇に顛倒して、たゞもうウロウロするばかり、桝田ますだ屋の若旦那菊次郎は、眞つ蒼になつてガタガタふるへるばかりです。
路地の外の酒屋——枡田ますだ屋に押し込んで有金五十兩ばかりを出させ、『此處で待つて居るから平次を呼んで來な、後學の爲に千里の虎の姿だけでも拜ませてやらう』