“まさただ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
雅忠33.3%
政殷16.7%
昌忠16.7%
正粋16.7%
正董16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日本の古医書は『続群書類従ぞくぐんしょるいじゅう』に収めてある和気広世わけひろよの『薬経太素やくけいたいそ』、丹波康頼たんばのやすよりの『康頼本草やすよりほんぞう』、釈蓮基しゃくれんきの『長生ちょうせい療養方』、次に多紀家で校刻した深根輔仁ふかねすけひとの『本草和名ほんぞうわみょう』、丹波雅忠まさただの『医略抄』
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
とても御用には立つまいが、所望に任せて内覧に供するというのである。書籍は広明の手から六郷ろくごう筑前守政殷まさただの手にわたって、政殷はこれを老中阿部伊勢守正弘の役宅に持って往った。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
家人景久、常行つねゆき昌忠まさただなどの重臣も加えて、協議の末、俄に四方へ使いを派して、貞盛の居所を探しまわった。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
阿部家では此年三男寛三郎正寧まさやす正精まさきよの嗣子にせられて、将軍家斉に謁見した。これは嫡男正粋まさただが病を以て罷められ、次男が夭札えうさつしたからである。勤向覚書に下の文がある。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
同時に同家所蔵の若水じゃくすい本『本草綱目ほんぞうこうもく』もまたこれを買い求め、これは今も私の宅に在る。この山崎家の今の主人は医学博士山崎正董まさただ氏であったが、今は既に故人となった。
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)