“夭札”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ようさつ50.0%
えうさつ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
抽斎の家の記録は先ず小さき、あだなるよろこびしるさなくてはならなかった。それは三月十九日に、六男翠暫すいざんが生れたことである。後十一歳にして夭札ようさつした子である。この年は人の皆知る地震の年である。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
渋江氏では六月二十日に翠暫すいざんが十一歳で夭札ようさつした。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
阿部家では此年三男寛三郎正寧まさやす正精まさきよの嗣子にせられて、将軍家斉に謁見した。これは嫡男正粋まさただが病を以て罷められ、次男が夭札えうさつしたからである。勤向覚書に下の文がある。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)