夭札ようさつ)” の例文
抽斎の家の記録は先ず小さき、あだなるよろこびしるさなくてはならなかった。それは三月十九日に、六男翠暫すいざんが生れたことである。後十一歳にして夭札ようさつした子である。この年は人の皆知る地震の年である。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
渋江氏では六月二十日に翠暫すいざんが十一歳で夭札ようさつした。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)