“ほろぐるま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
幌車62.5%
幌俥25.0%
幌人車12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
昼間葉子は庸三の勧めで幌車ほろぐるまに乗って町の医院を訪れ、薬をもらって来たのであったが、医者は文学にも知識をもっているヒュモラスな博士はかせで、葉子のからだをざっと診察すると
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
日蔭町ひかげちょう寄席よせの前まで来た私は、突然一台の幌俥ほろぐるまに出合った。私と俥の間には何のへだたりもなかったので、私は遠くからその中に乗っている人の女だという事に気がついた。
硝子戸の中 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
亭主ていしゅは雨がやんでから行きなと言ったが、どこへ行く? 文公は路地口の軒下に身を寄せて往来の上下かみしもを見た。幌人車ほろぐるまが威勢よく駆けている。店々のともし火が道に映っている。
窮死 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)