“ほだび”の漢字の書き方と例文
語句割合
榾火100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この夜も六七人の子供がみんな大きな周囲まわりに黙って座りながら、鉄鍋の下の赤く燃えている榾火ほだびいじりながらはなしている老爺おやじ真黒まっくろな顔を見ながら、片唾かたずを呑んで聴いているのであった
千ヶ寺詣 (新字新仮名) / 北村四海(著)
「気ちげえの、普賢菩薩ふげんぼさつなら、正気のすべたと、比べものにゃあならねえ。ふ、ふ、ふ。こいつあ馬鹿におもしろくなったぞ。ねえさん、さあ、炉の榾火ほだびに、おあたんなせえと言ったら——」
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
私たち四人——人夫を合せて八人——偃松はいまつ榾火ほだびに寒さを凌いで寝た。
白峰山脈縦断記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)