“ほたび”の漢字の書き方と例文
語句割合
榾火100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一たび高山に登って榾火ほたびの夜の光に接すると、たちまちにして悠遠なる祖先の感覚が目ざめて、特殊の興奮に誘われずにはいなかったのである。
雪国の春 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
荷をおいて迎えに来た案内者につれられてはいったが、榾火ほたびのめらめらと燃えあがるのを見るだけで、あたりが暗い。
雪の武石峠 (新字新仮名) / 別所梅之助(著)
「これを焼いて父上に届けたいので、宇乃を貸していただきます」と帯刀は云った、「榾火ほたびで焼きあげるのは宇乃がいちばん上手ですから、お願いします」