“ほたるび”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蛍火82.6%
螢火17.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蛍火ほたるびか。……象の脚元で火口ほぐちの火のような光がチラと見えたと思うと、どうしたのか、象が脚元からドッとばかりに燃え上った。
生駒山の遠くから、高安、平野、秋篠あきしのノ丘、浜へかけては堺の方まで、無数の赤い蛍火ほたるびといっていい遠篝とおかがりが見えたのだった。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一郎がおびえて叫んだ時には、ライターはもう、螢火ほたるびの様な果敢はかない光になっていた。
魔術師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
月の前の螢火ほたるびのように、見る影もなく消されてしまった。
藤十郎の恋 (新字新仮名) / 菊池寛(著)