“べにぢょうちん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
紅提灯57.1%
紅提燈42.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
切通しの森をいて、紅提灯べにぢょうちんや虫売りの灯が、夜空の星と争って、風のふくたび、そよぎ立って見える。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
明治五年初めて横浜と新橋との間に汽車が開通した時、それを祝って新橋停車場の前には沢山の紅提灯べにぢょうちんが吊るされましたが、その時その提灯には皆舶来蝋燭はくらいろうそくを使用して灯をつけたものです。
銀座は昔からハイカラな所 (新字新仮名) / 淡島寒月(著)
平常ふだんでさえにぎやかな人形町通りの年の市はことのほか景気だって、軒から軒にかけ渡した紅提燈べにぢょうちん火光ほかげはイルミネーションの明りと一緒に真昼のように街路まちの空を照らして
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)