“べにおしろい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
紅白粉96.2%
紅脂白粉3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「もっと女らしく紅白粉べにおしろいでもつけて、殿下の舞踊のお相手でも務められたら、さぞ、仕合せだろうと、そんな気がしましたわ」
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)
身動みじろぎもせず聞きんだ散策子の茫然ぼんやりとした目の前へ、紅白粉べにおしろいの烈しいながれまばゆい日の光でうずまいて、くるくると廻っていた。
春昼後刻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
お隣のおばさんにも下し賜わらず長火鉢の前の噛楊子かみようじちょっと聞けば悪くないらしけれど気がついて見れば見られぬ紅脂白粉べにおしろいの花の裏路今までさのみでもなく思いし冬吉の眉毛のむしくいがいよいよ別れの催促客となるとも色となるなとは今のいましめわが讐敵あだにもさせまじきは
かくれんぼ (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)