“へいしょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
屏障33.3%
並称33.3%
兵餉16.7%
嬖妾16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
中央には美しい円蓋の下に、珍しい形をした屏障へいしょうの華やかな装飾をうしろにして阿弥陀如来が膝を組んでいる。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
お家騒動の張本人を、森帯刀様と仮定すると、その連累れんるいが大鳥井紋兵衛、それから大槻玄卿なる者は、日本有数の蘭学医、信州の天野か江戸の大槻かと呼ばれ、俺と並称へいしょうされている。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
天命天聡てんそうヨリ嘉慶道光ニ至ル大小ノ征戦一々コレヲ縷述るじゅつス。マタ附録四巻アリ。一ニ曰ク兵制兵餉へいしょう。二ニ曰ク掌攻考証。三ニ曰ク事功雑述。四ニ曰ク議武。コノ篇諸書ニ比シテ最おそク出ヅ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
察するところ、三十人もの嬖妾へいしょうが互にアラさがしをし合っている奥御殿のことであるから、親子は人に後指うしろゆびをさゝれないように、殊更睦じい様子を見せもしたのであろう。
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)