“ふちがしら”の漢字の書き方と例文
語句割合
縁頭100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
勝色定紋かちいろじょうもんつきの羽二重の小袖に、茶棒縞の仙台平せんだいひらの袴を折目高につけ、金無垢の縁頭ふちがしらに秋草を毛彫りした見事な脇差を手挾たばさんでいる。どう安くふんでも、大身の家老かお側役といったところ。
顎十郎捕物帳:10 野伏大名 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
拜見するにうたがひもなき天下三品の短刀にて縁頭ふちがしら赤銅斜子しやくどうなゝこに金葵の紋散し目貫は金無垢の三疋の狂獅子くるひじしさくは後藤祐乘いうじようにて鍔は金の食出し鞘に金梨子地に葵の紋散し中身は一尺七寸銘は志津三郎兼氏かねうぢなり是は東照神君が久能山くのうざんに於て御十一男紀州大納言常陸介頼宣卿へ下されし物なり又同じこしらへにて備前三郎信國のぶくにの短刀は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
りが後藤だとか、毛唐だとか、縁頭ふちがしらが何で、鳶頭とびがしらがどうしたとか、目ぬきがどうで、毛抜がこうと、やかましい能書のうがきものなんでございましょうが、何をいうにも三下奴
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)