“ふたしか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
不確60.9%
不慥26.1%
不確実8.7%
不正確4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そういう理由は大抵向うが有力だと感じてくれるからね。一体もううから僕は不確ふたしかな診断に悩まされて、我慢がし切れなくなっていたからね。
みれん (新字新仮名) / アルツール・シュニッツレル(著)
しかし己はこんな事を書く積りで、日記をけたのではなかった。目的の不慥ふたしかな訪問をする人は、ことさらに迂路うろを取る。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
引越早々の混雑の中で、彼は四つの根を庭に埋めて置いたが、その埋め方の不確実ふたしかなのが気に成った。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
これも甚だ不正確ふたしかなので、ハテ、何処だつたかと、気が少し苛々いらいらして来て、東京ぢやなかつたらうかと、無理な方へ飛ぶ。
菊池君 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)