“ふすまぎわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
襖際88.2%
襖側11.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
窓下の襖際ふすまぎわぜんの上の銚子ちょうしもなしに——もう時節で、塩のふいたさけの切身を、はもの肌の白さにはかなみつつ、辻三が……
白花の朝顔 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
慎太郎がこう云いかけると、いつか襖際ふすまぎわへ来た看護婦と、小声に話していた叔母が
お律と子等と (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
するとその襖側ふすまぎわのうす暗がりには、私の全く見知らない四十恰好しじゅうがっこうの男が一人、端然として坐っていた。
疑惑 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
洋一は襖側ふすまぎわに立ったなり、ゆるんだ帯をしめ直していた。どんな事があってもお母さんを死なせてはならない。どんな事があっても——そう一心に思いつめながら、…………
お律と子等と (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)