“ふくろくじゅ”の漢字の書き方と例文
語句割合
福禄寿100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その後になっても外法頭げほうあたまという語はあって、福禄寿ふくろくじゅのような頭を、今でも多分京阪地方では外法頭というだろう、東京にも明治頃までは、下駄の形の称に外法というのがあった。
魔法修行者 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
修業が積んで来るに従って体は枯木のようにせ、眼は垂れて福禄寿ふくろくじゅ老人のようになって来る。そうなると月のなど谷にむかってわあと声をあげると、虎や狼などが群をなして集まって来る。
仙術修業 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
仰向あおむくと蟇蛙ひきがえるを前から見たように真平まったいらつぶされ、少しこごむと福禄寿ふくろくじゅ祈誓児もうしごのように頭がせり出してくる。いやしくもこの鏡に対するあいだは一人でいろいろな化物ばけもの兼勤けんきんしなくてはならぬ。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)