“ふぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
不義80.0%
不儀6.7%
歩切6.7%
触妓6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よせと云うのか、いやしくも人の亀鑑てほんになるべき者が、不義ふぎ不埒ふらちなことをしているに、うやむやにして、知らん顔をするつもりか
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
礼儀正しきは人生の表なりとせば、裏は無礼ぶれい不儀ふぎなりとは言われぬ。裏は礼を略し儀式を除くに過ぎない。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
町火消の頭、に組の常吉を相手に、先刻から歩切ふぎれを白眼にらんでいた釘抜藤吉は、勘次のこの言葉に、こんなことを言いながら、つと盤から眼を離して何心なく表通おもての方を見遣った。
ロダンさんは、一九○六年マルセーユに、カムボジヤの触妓ふぎ素描デッサンをしにやってきたのです。当時私は、当市で開催されていた、植民地博覧会に、東洋曲芸団の花形として出演していました。
バルザックの寝巻姿 (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)