“ふきそうじ”の漢字の書き方と例文
語句割合
拭掃除100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ゆえあるかな、今宵はやかたに来客ありとて、饗応もてなしの支度、拭掃除ふきそうじ、あるいは室の装飾に、いずれも忙殺されつつあり。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
別荘には留守番るすばんじいさんが一人いましたが、これは我々と出違でちがいに自分のうちへ帰りました。それでも拭掃除ふきそうじのためや水を汲むために朝夕あさゆう一度ぐらいずつは必ず来てくれます。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
くから、安土の園内の茶室に入って、ひとりの茶弟子を手伝いに、しきりと室内の拭掃除ふきそうじから露地の清掃まで自身の気のすむまで心を入れてしていたが、やがての灰も見
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)