“びんづ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
壜詰40.0%
壜漬20.0%
瓶詰20.0%
罎詰20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
己の精神は、アルコオルや揮発油きはつゆよりももっと蒸発力じょうはつりょくの強い気体きたいのようなもので、いくら壜詰びんづめにされても、キルクや封蝋ふうろうで密閉されても、わずかな隙間からどんどん上昇して行くのだった。
小僧の夢 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
見えるのは、相変らず気味の悪い屍体や、バラバラの手足や、壜漬びんづけになった臓器の中にうずもれて、なにかしらせっせとメスを動かしている夫の仕事振りだった。
俘囚 (新字新仮名) / 海野十三(著)
私は缶詰かんづめくさいマアマレイドをあまり好かないので、買うときは瓶詰びんづめを求めるようにしている。
朝御飯 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
園内の芝生は割合に気持のいいところである。芝生の真中で三、四人弁当をひろげて罎詰びんづめの酒を酌んでいる一団がある。
異質触媒作用 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)