“びわこう”の漢字の書き方と例文
語句割合
琵琶行100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
洞庭湖どうていこ杜詩とし琵琶行びわこうの文句や赤壁せきへきの一節など、長いこと想い出すおりもなかった耳ざわりのいい漢文のことばがおのずから朗々ろうろうたるひびきをもっくちびるにのぼって来る。
蘆刈 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
これは白楽天はくらくてんの詩「琵琶行びわこう」のはじめの句だが、いまの宋江そうこうの身は、そんな哀婉あいえんなる旅情の懐古にひたりうるどころではなかった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この掲陽嶺けいようれいを越えれば、まもなく道はかの白楽天はくらくてんの“琵琶行びわこう”でも有名な潯陽江じんようこうの街を見る。——そして水と空なる雄大な黄色い流れは、いわずもがな、揚子江ようすこうの大河であった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)