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びなんかずら
ふりがな文庫
“びなんかずら”の漢字の書き方と例文
カタカナ:
ビナンカズラ
語句
割合
美男葛
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
美男葛
(逆引き)
うしろへ這い寄っていた二人の番の者が、かれの足を
掬
(
すく
)
った。又四郎の足は、宙の
美男葛
(
びなんかずら
)
を蹴って、井戸のなかへ身を逆さまに
堕
(
お
)
ちて行った。
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
菖蒲畑の側にある木戸から、
地境
(
じざかい
)
にある井戸まで、低い
四
(
よ
)
つ
目垣
(
めがき
)
に
美男葛
(
びなんかずら
)
が冬枯もしないで茂っていました。
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
毎朝
美男葛
(
びなんかずら
)
で
梳付
(
ときつ
)
けて貰って、それから学校へ行き行きしていた。
家:01 (上)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
それは
美男葛
(
びなんかずら
)
といってね。夏は青白い花が咲くのだ。もう
莟
(
つぼみ
)
があるだろう。実が熟すると南天のように赤くて綺麗だよ。蔓の皮を
剥
(
は
)
いで水に浸すと、
粘
(
ねばり
)
が出るのを
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
ただ
釣瓶
(
つるべ
)
を上げた
枡形
(
ますがた
)
の石井戸に
桟蓋
(
さんぶた
)
がしてあって、
美男葛
(
びなんかずら
)
のつるのからんでいるのが妙に心をひく。
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それは、
美男葛
(
びなんかずら
)
の巻いている井戸屋根の柱に立てかけてあった。
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
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