“ひょうき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
驃騎40.0%
嫖騎20.0%
平起20.0%
騨騎20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そう、そう、よく気づいた。孫権へ驃騎ひょうき将軍、南昌侯の印綬いんじゅを送ってやろう。そして荊州のぼくを命ずと、発表するがよい」
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大将軍衛青えいせい嫖騎ひょうき将軍霍去病かくきょへいの武略によって一時漠南ばくなんに王庭なしといわれた元狩げんしゅ以後元鼎げんていへかけての数年を除いては、ここ三十年来欠かすことなくこうした北辺の災いがつづいていた。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
大将軍のおいにあたる嫖騎ひょうき将軍霍去病かくきょへいがそれを憤って、甘泉宮かんせんきゅうの猟のときに李敢を射殺した。武帝はそれを知りながら、嫖騎将軍をかばわんがために、李敢は鹿しかの角に触れて死んだと発表させたのだ。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
原文の仄起そっき平起ひょうきとしたり、平起を仄起としたり、原文の韻のあるのを無韻にしたり、或は原文にない形容詞や副詞を附けて、勝手に剪裁せんさいしている。
余が翻訳の標準 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
ここにひとり問題は、司馬懿仲達が騨騎ひょうき将軍に就任したことである。あえて破格でもないが、この人にして何となくその所を得たような観があった。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)