嫖騎ひょうき)” の例文
大将軍衛青えいせい嫖騎ひょうき将軍霍去病かくきょへいの武略によって一時漠南ばくなんに王庭なしといわれた元狩げんしゅ以後元鼎げんていへかけての数年を除いては、ここ三十年来欠かすことなくこうした北辺の災いがつづいていた。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
大将軍のおいにあたる嫖騎ひょうき将軍霍去病かくきょへいがそれを憤って、甘泉宮かんせんきゅうの猟のときに李敢を射殺した。武帝はそれを知りながら、嫖騎将軍をかばわんがために、李敢は鹿しかの角に触れて死んだと発表させたのだ。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)