“ひのし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
火熨斗84.2%
火熨10.5%
熨斗5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どうやら底にまだ雨気あまきがありそうで、悪く蒸す……生干なまびの足袋に火熨斗ひのしを当てて穿くようで、不気味に暑い中にひやりとする。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
朝から支度をして、ナージャ台所でカツレツをつくるやら、ゆで卵をつくるやら、急な洗濯の火熨ひのしをかけるやら、九時頃立った。クワルティーラの二つの部屋をかして、出かけたわけなり。
自分の関係した事じゃないといった風に熨斗ひのしを動かしていた細君は、手を休めずにこういった。——
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
消えかかった炭を熨斗ひのしから火鉢ひばちへ移す音がその間に聞こえた。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)