“ひとかたな”の漢字の書き方と例文
語句割合
一刀100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
津田は一刀ひとかたなで斬られたと同じ事であった。彼は斬られたあとでその理由をいた。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
何しろ一刀ひとかたなとは申すものの、胸もとの突き傷でございますから、死骸のまわりの竹の落葉は、蘇芳すほうみたようでございます。いえ、血はもう流れては居りません。
藪の中 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
松脂をつぎ込んでから一日たって居るので粘って抜けない、脇差の抜けませんのにいら立つ処を一刀ひとかたなバッサリと骨を切れるくらいに切り込まれて、むこうへ倒れる処を
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)