“ひとえぎぬ”の漢字の書き方と例文
語句割合
単衣100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人もさはよか※なりとじて、掻いくくみて臥しぬる後、いと寒き折などに、唯単衣ひとえぎぬばかりにて、生憎あやにくがりて……思ひ臥したるに、奥にも外にも、物うち鳴りなどしておそろしければ
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
この句の場合は依然として夏のままの単衣ひとえぎぬを著ているのだから、あまり遅い年ではないのである。しかし夏のうち、乃至ないし残暑の頃と違って、さすがに肌が汗ばんだりするようなことはない。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)