“ひっくる”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
引括62.5%
統括12.5%
引包12.5%
12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こういう今の自分の何もかもを引括ひっくるめて自嘲したいような気もちにしかなれずに。——
ほととぎす (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
この最後の説だけには新知故交統括ひっくるめて総起立、薬種屋の丁稚でっちが熱に浮かされたように「そうだ」トいう。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
統括ひっくるめて云えばまず上品なこしらえ。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
そうそう藤村の鹿の子が可い。風月堂のかすてらもしからず、引包ひっくるめて二両ばかり買うが可い。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
此の形の科学、ひっくるめて云へば幾何学の奉仕者とその美しいものの附属物の言葉の紹介に驚いてはいけない。蜂は此の上はないといふやうな熟練した幾何学者だ。