“ばかばやし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
馬鹿囃子68.2%
馬鹿囃22.7%
莫迦囃子4.5%
馬鹿噺子4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どこかで、汐干船しおひぶね馬鹿囃子ばかばやしが聞こえる。春風は、景気のよい馬鹿囃子のチャンギリのをつつんで、庄次郎の首すじを吹いた。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
町に響く太鼓、かつがれて通る俵天王たるてんわう、屋臺の上の馬鹿囃ばかばやし、野蠻な感じのする舞——すべて、子供の世界の方へ私の心を連れて行くやうな物ばかりでした……
本所七不思議ほんじょななふしぎの一つに当るたぬき莫迦囃子ばかばやしと云うものはこの藪の中から聞えるらしい。
少年 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
馬鹿噺子ばかばやしにかけては古今きっての自称大家であることは、知るものは誰も知っているところだが、それよりも一段と高尚なるお能と仕舞とに就いても
大菩薩峠:33 不破の関の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)