“はんごんこう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
反魂香90.0%
返魂香10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仏頂寺は立派に腹を切りえた上に、咽喉をききっている。これは反魂香はんごんこうの力でも呼び生かすすべはない。
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「また三段目か、もうええ、もうええ、今更そんなことを云うてもあかんこっちゃ。木偶に魂があってもうてもかまわん。〽魂かえす反魂香はんごんこう、名画の力もあるならば……」
半七捕物帳:38 人形使い (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
であるから少女むすめの死は僕に取ての大打撃、ほとんすべての希望は破壊し去ったことは先程申上げた通りです、もし例の返魂香はんごんこうとかいう価物しろものがあるなら僕は二三百きん買い入れたい。
牛肉と馬鈴薯 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)