“はりす”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鈎素63.6%
針素9.1%
針糸9.1%
鈎𧋬9.1%
鉤素9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鈎素はりすは下鈎は六寸、上鈎が四寸程度である、仕掛けの全長は竿よりも三、四尺短くするのが探りいいのである。
巣離れの鮒 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
釣るつもりはなく釣れて「しまった!」と思って、蚊針の根もとからハサミで針素はりすを切り、逃がしてやった。
江戸前の釣り (新字新仮名) / 三遊亭金馬(著)
針素はりすは一厘、玉網はなし、思いついたのが自分のかぶっていたアケビの帽子。裏返して左手ですくいあげてみると、みごとな大イワナ。気がついて見ると全身ビッショリ汗である。
江戸前の釣り (新字新仮名) / 三遊亭金馬(著)
折りたたむと煙管きせるの長さだけに縮まるところからその名の起きた、煙管尺十本つぎの朱ぬり竹、針糸はりすは、男の肌を知らぬ乙女の生毛いきげを以ってこれに当てると伝えられている程の
あせらずせまらず、擒縦きんしょうの術を尽せしが、敵の力や多少弱りけん、四五間近く寄る毎に、翻然延し返したる彼も、今回は、やや静かに寄る如く、鈎𧋬はりすの結び目さえ、既に手元に入りたれば、船頭も心得て
大利根の大物釣 (新字新仮名) / 石井研堂(著)
道糸は、人造テグスの一分半くらいの太さのもの一たば、二十間を全部用いる。鉤素はりすはテグスの一分二厘乃至一分半が適当である。鈎はフッコの一寸。
那珂川の鱸釣り (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)