“はりおうぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
張扇91.7%
張扇子8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いつも夜店のにぎわ八丁堀北島町はっちょうぼりきたじまちょうの路地には片側に講釈の定席じょうせき、片側には娘義太夫むすめぎだゆうの定席が向合っているので、堂摺連どうするれん手拍子てびょうしは毎夜張扇はりおうぎの響に打交うちまじわる。
張扇はりおうぎが高座から叩き出したところによると、この長庵、駿州江尻在すんしゅうえじりざい大平村おおひらむら松平靱負様まつだいらゆきえさま御領分ごりょうぶんの百姓長左衛門という者の伜で、性来不良性を帯びていた。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
尼婆さんのほか饒舌おしゃべりには弱らされたが、これだけは、もう一度、また一度と、きかせて貰った。調子に乗ると、手拍子が張扇子はりおうぎになって、しかも自己流の手ごしらえ。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)