“はなやさい”の漢字の書き方と例文
カタカナ:ハナヤサイ
語句割合
花椰菜100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は花椰菜はなやさいの中ですっぱだかになってゐた。私のからだは貝殻よりも白く光ってゐた。私は感激してみんなのところへ走って行った。
花椰菜 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
花椰菜はなやさい、千日大根、萵苣ちさ、白菜、パセリ、人蔘にんじん、穀物、豆類。海産物でははしりこんぶ、まだら、すけとうだら、からふとます、まぐろかぜ(雲丹うに)、それから花折はなおり昆布などが目についた。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
「ええ、ええ、そうです。おや、ごらんなさい、むこうのはたけ。ね。光の酒につかっては花椰菜はなやさいでもアスパラガスでもじつ立派りっぱなものではありませんか。」
チュウリップの幻術 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
花椰菜はなやさい。民謡集の金版かなばんだ。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
そこにも花椰菜はなやさいがならんでゐた。これから本国へたづねてやるのも返事の来るまで容易でない、それにまだ二百里だ、と私は考へて又たよりないやうな気がした。
花椰菜 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
畑には灰いろの花椰菜はなやさいが光って百本ばかりそれから蕃茄トマトの緑や黄金きんの葉がくしゃくしゃにからみ合ってゐた。馬鈴薯ばれいしょもあった。馬鈴薯は大抵倒れたりガサガサに枯れたりしてゐた。
花椰菜 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)