“はだかろうそく”の漢字の書き方と例文
語句割合
裸蝋燭100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
左の手には裸蝋燭はだかろうそくをともし、右の手には鏡をって、お敏の前へ立ちはだかりながら、口の内に秘密の呪文じゅもんを念じて、鏡を相手につきつけつきつけ
妖婆 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
寺の本堂ははなされて、如来様にょらいさまの前に供えられた裸蝋燭はだかろうそくの夜風にチラチラするのが遠くから見えた。やがて棺はかつき上げられて、読経どきょうが始まった。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
「さて、何かを祝おうではないか」で、四辺あたりへ眼を配った。裸蝋燭はだかろうそくが焔を上げて、卓袱台しっぽくだいの一所に立っていた。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)