“はだかご”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
裸児50.0%
裸子50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
濃い藍色の労働服を着ていた。横から見たら首の根っこが鼠の裸児はだかごのようなべにいろをしていた。毛むくじゃらの両手だ。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
かくて一つ目の浜は彎入わんにゅうする、海にも浜にもこの時、人はただ廉平と、親船をめぐる長幼二人の裸児はだかごあるのみ。
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と、門口かどぐちに一人の青年がまじまじと突っ立っていた。例の鼠の裸児はだかごがそのまま生長して大きくなったような顔の皮膚の薄紅うすあかであった。黄の軍服に紺の軍帽をかぶっていた。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
枕元を見ると箱の上に一寸ばかりの人形が沢山並んでゐる、その中にはお多福たふく大黒だいこく恵比寿えびす福助ふくすけ裸子はだかごも招き猫もあつて皆笑顔をつくつてゐる。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
裸子はだかごをひつさげ歩く温泉の廊下
六百五十句 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)