“はしよ”の漢字の書き方と例文
語句割合
端折100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
勤め人らしい男は、小さな子を抱いてゐて、晴着を着裝きかざつた女は、裾を端折はしよつて傘の柄を苦しげに握つてゐた。
(旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)
おぼろ/\と霞むまで、暑き日の静さは夜半にも増して、眼もあてられざる野の細道を、十歳とおばかりの美少年の、尻を端折はしより、竹の子笠被りたるが、跣足はだしにて
紫陽花 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
彼等は足許あしもとに埃を舞はせながら白白とした野路を歩き出した。実枝は日傘ひがさかざした。礼助と兄とはすそ端折はしよつてゐた。礼助はステツキで向う手の山を指しながら云つた。
曠日 (新字旧仮名) / 佐佐木茂索(著)