“ねりべい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
練塀94.4%
煉塀5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何んだろうと、私は松と話しながら、練塀ねりべいへ突き当って、上野町の方へ曲がって行こうとすると、其所そこに異様な風体ふうていをした武士の一団を見たのであった。
すたすたとお堂の前に帰っていった出会いがしらに、ぱったり顔を合わせたのは、練塀ねりべい小路の妙見堂から汗をふきふき駆けつけたあば敬とその一党です。
杉の生垣いけがきをめぐると突き当たりの煉塀ねりべいの上に百日紅ひゃくじつこうみどりの空に映じていて、壁はほとんどつたで埋もれている。その横に門がある。
河霧 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
豊吉は物に襲われたように四辺あたりをきょろきょろと見まわして、急いで煉塀ねりべいかどを曲がった。四辺あたりには人らしき者の影も見えない。
河霧 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)