“ねむのき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
合歓木83.3%
合歓樹16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
源右衛門の家の背戸は、葉の落ちた野茨のいばら合歓木ねむのき、うつぎなどの枝木で殆んど覆われている。家の腰を覆うて枯蘆もぼうぼうと生えている。はね釣瓶つるべの尖だけが見える。
取返し物語 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
母が没した後父と来たとき植えさせた合歓木ねむのきが風に吹き折られもせず一丈ほどに成長している。
と云うのは、墓地樹として、典型的な、ななかまどや枇杷びわたぐいがなく、無花果いちじく・糸杉・胡桃くるみ合歓樹ねむのき桃葉珊瑚あおき巴旦杏はたんきょう水蝋木犀いぼたのきの七本が、別図のような位置で配置されていた。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
最初に、墓地樹の配置を見給え。アルボナウト以後の占星学アストロロジイでは、一番手前の糸杉と無花果いちじくとが、土星と木星の所管とされているし、向う側の中央にある合歓樹ねむのきは、火星の表徴シムボルになっているのだ。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)