“にわび”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
燎火54.5%
庭燎36.4%
9.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また城内には燎火にわびさかんに焼かせるがよい。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
満山の木々も染まるほど、やかた燎火にわびは燃えていた。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
のみならず、夜の燎火にわびをめぐる酒宴では、成輔の名ざしで、
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして時折、夜に入って一しお肌寒い時雨しぐれが、松明たいまつ燎火にわびの焔をうごかした。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
舞台まいゆかに坐って、笛を構え、ばちっている、古雅な近衛舎人このえとねりたちの風俗を写した山神楽師やまかぐらしの、怪しげな衣裳も、金襴きんらんのつづれも、庭燎にわびの光は、それを遠い神代の物に見せるのである。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
赤い庭燎にわびのゆらぐ闇へ、二人の影はまた、別れ別れに消えて行った。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
赤橋家の門から、反り橋、若宮ノ辻までの、たくさんな庭燎にわびが一せいに点火されたのだ。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
頃しも六月の始め、金をとろかす炎暑にたちまち指を落すばかりの寒気起り、積雪尺に余りしを以て、人夫にわびを焼いて雪中の寒気を凌いだ。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)