“にきび”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
面皰79.5%
面疱7.7%
面胞7.7%
肉胞2.6%
面瘡2.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
昔「羅生門らしやうもん」と云ふ小説を書いた時、主人公の下人げにんほほには、大きい面皰にきびのある由を書いた。
澄江堂雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
ちやうど顔ぢゆうに面皰にきびが生じ、自習室の机に向いても指で潰してばかりゐて、気を奪はれ全然勉強が手につかなくなつた。
途上 (新字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
面疱にきびだらけの女中ねえさんが燐寸マツチつてけて、さしぼやをさすと、フツとしたばかり
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
串戯じょうだんじゃない、片田舎の面疱にきびだらけの心得違こころえちがいの教員なぞじゃあるまいし、女の弟子を。失礼だ。」
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
が、世界の美人を一人で背負せおって立ったツモリの美貌自慢の夫人がりに択って面胞にきびだらけの不男ぶおとこのYを対手に恋の綱渡りをしようとは誰が想像しよう。
三十年前の島田沼南 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
面胞にきびが一ぱいな、細長い黒い顔、彼らの一人息子で、父六郎と同職業のいささか新智識であるところの少年と青年のあいが、母親譲りの、細い小さな眼をもって、赤いシャツを着て出て来た。
劇場の脇にある住居の方には、鶴などが飼つてあつて、私は当がはれた日当のいい二階にゐて、肉胞にきびなどを取つてゐると、つい近くに見える山の裾に、既に梅が咲いてゐて、鶯が啼いていたが、そこからの夏蜜柑の枝には、黄金色の大きい蜜柑が成つてゐた。
佗しい放浪の旅 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
スクルージは平生に似合わず声を吃らせながら、これは面瘡にきびだと呟いた。そして、どこへなりと連れて行って下さいと幽霊に頼んだ。