“にいばり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
新治60.0%
新張40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蝦夷えびすどもをたいらげながら、常陸ひたち新治にいばり筑波つくばを通りすぎて、ここまで来るのに、いく夜寝たであろう」
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
「お留守でした。何ですか、新治にいばりの館に、およろこびの、招ばれ事があって、お出かけだとか、家人が申しました」
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのかたちきわめて醜怪なるものなりき。女の婿むこの里は新張にいばり村の何某とて、これも川端の家なり。その主人ひとにその始終しじゅうを語れり。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
新張にいばり炭坑の女坑主、新張眉香子みかこは、軽く朗らかに笑った。
女坑主 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
新張にいばりの八幡社の神楽組のゴンゲサマと、土淵村字五日市いつかいちの神楽組のゴンゲサマと、かつて途中にて争いをなせしことあり。新張のゴンゲサマ負けて片耳かたみみを失いたりとて今もなし。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)