“なみかわかもん”の漢字の書き方と例文
語句割合
並河掃部100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
命をうけた者は、勝龍寺城にいた松田太郎左衛門で、並河掃部なみかわかもんの配下であり、この辺の地理に精通しているところから特に選ばれたものである。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すると城内の石倉の上のやぐらから一本の矢が濠をこえて来た。並河掃部なみかわかもんが拾い取ってすぐ光忠へ捧げに来た。矢文やぶみいつけてあったからである。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その夜たちまち並河掃部なみかわかもん、村上和泉守、妻木主計かずえ、藤田伝五などの将は、一部隊をひきいて、亀山城へいそいで行った。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「それがしは、並河掃部なみかわかもんの手についておる山部主税やまのべちからであるが、今暁来の合戦に、味方の傷負ておいをおいたわり下されたこと、明智の殿の御名をもってお礼をいう」
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ここは、孤立するおそれがある。味方の山之手隊は、潰滅かいめつされたという。並河掃部なみかわかもんどのも討たれた。諏訪すわ飛騨守も討死した。——つつまれぬうちにはや引き退こう。退けや、退けや」
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この総決戦をひらひるまえのうちに、明智方が、天王山の一高地を敵手てきしゅゆだね、その山之手支隊の大半を失い、かつまた、松田太郎左衛門、並河掃部なみかわかもんなどのこの手の大将を早くうしなっていたことは
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)