“なじみきやく”の漢字の書き方と例文
語句割合
馴染客100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
別にこてこて白粉おしろいを塗るやうなこともする必要がなかつたし、その時は少し病気をしたあとで、我儘わがまゝの利く古くからの馴染客なじみきやくのほかはしばらく客も取らなかつたし
或売笑婦の話 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
浪人北山習之進は丹波屋のめかけお國が、勤めをして居た頃の馴染客なじみきやくで、そばやの半兵衞は借金の抵當に屋臺を取上げられた怨み、經師屋の下職の九郎七は家賃をたつた三つ溜めて
とになし渡り求むる阿部川の此方の岸へつくふね飛乘とびの機會とたんうしろからヤレ待居まちをらう重五郎と追駈おつかけ來るは別人ならず江尻えじりの宿の落破戸ならずもの儀右衞門と云男なりいとも白妙が馴染客なじみきやくにて是迄多くの金銀を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)