“なじみきゃく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
馴染客80.0%
昵懇客20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三沢は病院の二階に「あの女」の馴染客なじみきゃくがあって、それが「お前胃のため、わしゃ腸のため、共に苦しむ酒のため」という都々逸どどいつ紙片かみぎれへ書いて、あの女の所へ届けた上
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
又情事関係も、普通の馴染客なじみきゃく以上のものはない様に思われるということでした。
湖畔亭事件 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
呉春は困った時には、島原の遊女が昵懇客なじみきゃくへおくる艶書の代筆までしたことがあった。そんな苦しい経験を数知れず持っている彼も、画名があがってからの貧乏は、どうにも辛抱が出来なかった。
艸木虫魚 (新字新仮名) / 薄田泣菫(著)