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馴染客
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なじみきゃく
ふりがな文庫
“
馴染客
(
なじみきゃく
)” の例文
十月初旬は、いつも柳橋の霜枯れで、女将の留守中はことに
馴染客
(
なじみきゃく
)
でもよほど親しい客でなければ上げなかったので、その間は、奉公人にも、骨休みだった。
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
土地の
料亭
(
りょうてい
)
で
呑
(
の
)
むか、家で呑むかして、
苦悶
(
くもん
)
を酒に紛らせているのだったが、お竹の芸者時代の
馴染客
(
なじみきゃく
)
のことでは、銀子たちも途方に暮れるほどの
喧嘩
(
けんか
)
がはじまり
縮図
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
三沢は病院の二階に「あの女」の
馴染客
(
なじみきゃく
)
があって、それが「お前胃のため、わしゃ腸のため、共に苦しむ酒のため」という
都々逸
(
どどいつ
)
を
紙片
(
かみぎれ
)
へ書いて、あの女の所へ届けた上
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
又情事関係も、普通の
馴染客
(
なじみきゃく
)
以上のものはない様に思われるということでした。
湖畔亭事件
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
馴
漢検準1級
部首:⾺
13画
染
常用漢字
小6
部首:⽊
9画
客
常用漢字
小3
部首:⼧
9画
“馴染”で始まる語句
馴染
馴染甲斐
馴染効
馴染深
馴染帳