昵懇客なじみきゃく)” の例文
呉春は困った時には、島原の遊女が昵懇客なじみきゃくへおくる艶書の代筆までしたことがあった。そんな苦しい経験を数知れず持っている彼も、画名があがってからの貧乏は、どうにも辛抱が出来なかった。
艸木虫魚 (新字新仮名) / 薄田泣菫(著)