“どんと”の漢字の書き方と例文
語句割合
呑吐100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一向宗までも呑吐どんとして、諸国への使つかいは一向坊主にさせているところなど、また信玄一流の大きさで、飯綱の法をおこなったかどうか知らぬが、甲州八代やつしろ末木すえき慈眼寺じげんじ
魔法修行者 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
雨戸をらないお屋敷のまわり縁に夜の名残りがたゆたって、むこうの石燈籠いしどうろうのあいだを、両手をうしろにまわし庭下駄を召して、煙のようにすがすがしいうす紫の明気をふかく呑吐どんとしながら
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
信淵の如きは宇内うだい呑吐どんとするの見識あり、小生偶然同行の雲井なにがしの如きは、白面の一書生には候へ共、気概勃々として、上杉謙信の再来を思はしむるものあり、快心の至りと存じ居り申候。
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)