“どれい”の漢字の書き方と例文
語句割合
奴隷100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
生命力の弱いものに対しては肉親でも奴隷どれいのやうにしいたげて使つてしまふ親譲りのエゴイズムとが、異様で横暴な形を採つて兄に迫つた。
過去世 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
家も国土も蹂躙じゅうりんされ掠奪凌辱りょうじょくのうき目にあうはいうまでもなく、永く呉の奴隷どれいに落され、魏の牛馬にされて、こき使わるるは知れたこと。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
自分がどんな奴隷どれいだか知らずに、働けば楽になると思って働く。労働者たちは、皆この感受性を麻痺まひさせられてしまったのだ。
海に生くる人々 (新字新仮名) / 葉山嘉樹(著)