“ところせ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
所狭80.0%
処狭20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
焔はけふり揉立もみたてられ、けむりは更に風の為に砕かれつつも、蒸出す勢のおびただしければ、猶ほ所狭ところせみなぎりて、文目あやめも分かず攪乱かきみだれたる中より爆然と鳴りて、天も焦げよと納屋は一面の猛火と変じてけり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
ほのかに見える宝物が所狭ところせきまで置いてある。
今廃道同様の運命になつて、花崗石みかげいし截石きりいしや材木が処狭ところせきまで積まれて、その石や木間から、尺もある雑草が離々として生ひ乱れて居る。
葬列 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)