トップ
>
でいたんち
ふりがな文庫
“でいたんち”の漢字の書き方と例文
語句
割合
泥炭地
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
泥炭地
(逆引き)
根雪が氷のように
磐
(
いわ
)
になって、その上を雪解けの水が、一冬の
塵埃
(
じんあい
)
に染まって、
泥炭地
(
でいたんち
)
のわき水のような色でどぶどぶと漂っている。
生まれいずる悩み
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
洪積期
(
こうせきき
)
の遺物と見られる
泥炭地
(
でいたんち
)
や砂地や、さもなければはげた岩山の多いのに驚いたことであったが、また一方で自然の厳父の威厳の物足りなさも感ぜられた。
日本人の自然観
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
やがて
天塩
(
てしお
)
に入る。
和寒
(
わっさむ
)
、
剣淵
(
けんぶち
)
、
士別
(
しべつ
)
あたり、牧場かと思わるゝ
広漠
(
こうばく
)
たる草地一面
霜枯
(
しもが
)
れて、六尺もある
虎杖
(
いたどり
)
が黄葉美しく此処其処に立って居る。所謂
泥炭地
(
でいたんち
)
である。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
それは八号の風景にかかれたもので、
軽川
(
かるがわ
)
あたりの
泥炭地
(
でいたんち
)
を写したと覚しい晩秋の風景画だった。
生まれいずる悩み
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
左右は一面じめ/\した
泥炭地
(
でいたんち
)
で、
反魂香
(
はんごんこう
)
の黄や
沢桔梗
(
さわぎきょう
)
の紫や其他名を知らぬ草花が
霜枯
(
しもが
)
れかゝった草を彩どって居る。
煙草
(
たばこ
)
の火でも落すと一月も二月もぷす/\
燻
(
くすぶ
)
って居ます、と案内者が云う。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
でいたんち(泥炭地)の例文をもっと
(3作品)
見る