“てんじくぼたん”の漢字の書き方と例文
語句割合
天竺牡丹100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
芍薬しゃくやく一本、我庭園中の最もえんなる者なり。八車やぐるま孔雀草くじゃくそう天竺牡丹てんじくぼたん昼照草ひでりそう丁子草ちょうじそう薄荷はっかなどあり。総ての花皆うつくしとのみ見し中に孔雀草といふ花のみひとりいとはしく思ひぬ。
わが幼時の美感 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
しかし彼方此方あっちこっち見廻っている中に『ダリヤ』(和名わめい天竺牡丹てんじくぼたん)という札が目につきました。『御前、ダリヤは天竺牡丹でございますか?』と質問に及びますと、『うさ』という御返辞。
親鳥子鳥 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
おとよの心にはただ省作が見えるばかりだ、天竺牡丹てんじくぼたんも霧島も西洋草花も何もかもありゃしない。
春の潮 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)