“てぎれい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
手綺麗80.0%
手奇麗20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何故なら、若しあなたがよくないと思ふやうなことを私が命じたなら、もう輕い足どりで駈けてくれることも、手綺麗てぎれいな敏活さも、活々いき/\とした眼差も、元氣な顏付もしてはくれないでせう。
建てて数十年を経たる古家なれば、掃除は手綺麗てぎれいに行届きおれども、そこらすすぼりて余りあかるからず、すべて少しく陰気にして、加賀金沢の市中にてもこのわたりは浅野川の河畔一帯の湿地しけちなり。
化銀杏 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
じいさんとこのは大きくて他家よその三倍もあるが、きが細かで、上手じょうずに紅入の宝袋たからぶくろなぞこさえてよこす。下田の金さんとこのは、あんは黒砂糖だが、手奇麗てぎれいで、小奇麗な蓋物ふたものに入れてよこす。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)